冬虫夏草の研究情報

【1】腎臓疾患マウスに冬虫夏草エキスを2g を摂取させたところ、Ⅳ型コラーゲンやフィブロネクチンの腎臓への沈着が抑制され、炎症促進物質であるTGF-β1やCTGF の活性化が抑制されました。このことから、冬虫夏草には腎臓疾患や腎線維化を抑制するはたらきが示唆されています。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22135152

【2】マウスにおいて、冬虫夏草抽出物を1日当たり50, 100, 200mg/kg 、4日間摂取させ、放射性コバルトに暴露させたところ、放射線暴露による免疫細胞の減少が抑制され、抗酸化酵素SOD の活性が維持されました。またIL-4, 5, 17の分泌が調節されたことから、冬虫夏草には免疫力維持効果が示唆されました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22001898

【3】ヒトの肌細胞(培養繊維芽細胞)に、冬虫夏草抽出物を投与したところ、紫外線照射によるDNAの損傷が緩和されたことから、冬虫夏草に皮膚がんや皮膚疾患予防効果が確認されました
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21198539

【4】健常人20名に冬虫夏草抽出物を1日1g 、12週間摂取させたところ、運動パフォーマンスの指標となる代謝閾値や喚起閾値の改善が見られたことから、冬虫夏草には運動パフォーマンス向上効果が確認されました
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/20804368

【5】マウスに、冬虫夏草抽出物を1日当たり50mg/kg 、3週間摂取させたところ、薬剤(タキソール)による白血球数の減少からの回復が促進されることが確認されました。冬虫夏草には造血幹細胞や骨髄にはたらきかける作用も確認され、免疫力向上効果が期待されています
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/18367634

【6】マウスに冬虫夏草抽出物を1日あたり2.5-10ml/kg を摂取させると、セロトニン系神経には作用せず、アドレナリン系ならびにドーパミン系神経に作用することで、抗うつ効果を持つことが示唆されました。このため冬虫夏草には抗うつ効果が期待されています
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17827735

 

冬虫夏草

冬虫夏草

中国では冬虫夏草が古来より不老不死、強精強壮の秘薬として重用されてきました。中国で冬虫夏草と言うと、コルディセプス・シネンシス一種だけを指します。このコルディセプス・シネンシスは以前、陸上長距離の世界記録を次々塗り替えた馬軍団が使用するスペシャルドリンクに使用されていると言う報道で、一躍脚光を浴びました。この菌は中国やネパールの高地に生育するコウモリガの幼虫に発生し、市場で高価に取り引きされています。

秦の始皇帝は、不老長寿の薬を求めた歴史的人物としてよく知られています。中でも焼酎につけた冬虫夏草を金一匁(きんいちもんめ)という高価な金額と交換した話や、美女の場貴妃が若返りの薬として飲んでいた話が伝えられています。冬虫夏草は滋養強壮の他に、アヘン中毒の解毒剤としても使用されていたことがあります。

冬虫夏草(とうちゅうかそう)の健康効果

  • 免疫力を高める効果
  • 老化を防ぐ効果
  • 生活習慣病の予防・改善効果
  • 腎機能を高める効果
  • ガンを予防および抑制する効果
  • 骨粗しょう症を予防する効果
  • ストレスをやわらげる効果

こんな方におすすめ

○免疫力を向上させたい方
○老化を防ぎたい方
○生活習慣病を予防したい方
○腎臓の健康を保ちたい方
○ガンを予防したい方
○骨粗しょう症を予防したい方
○睡眠でお悩みの方

 

ウェルネスフードジャパン2024

康的なQOLの高い生活を食品や食生活、食文化の側面からサポートする専門展として東京ビッグサイトにて開催します。世界保健機関(WHO)による「健康(ウェルネス)」とは、「肉体的、精神的及び社会的に完全に良好な状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない」 と定義されており、ウェルネスライフは心身ともに健康であるということなっています。
このウェルネス産業は、食品、運動・フィットネス、ビューティー、ツーリズムなどを含み、世界では450兆円以上の産業に成長しています。
健康食品・サプリメント専門エリア『健康食品・サプリメントゾーン』、健康食品開発のための素材・OEM専門エリア『健康食品素材・開発支援ゾーン』、持続可能な社会のための食品・代替食専門エリア『サステナブルフードゾーン』の3つのエリアで構成されます。
本展を通じて、人々の心と体の健康が向上し、健康食品産業に関わる企業のビジネスの拡大に寄与していきます。 同時開催展あり。

 

会場:東京ビッグサイト 東展示棟

新発見!ナットウキナーゼで『免疫アップ』

ナットウキナーゼは、2019年に東京医科大学で行われた健康な男性に対する試験の結果、必要摂取量の2倍の量である4,000FUを摂取すると、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)が増加することが確認されました。これにより、従来から確認されていた血圧降下や血流改善などの機能性に加え、免疫アップ効果が期待できることが認められました。
※引用:黒澤裕子ほか
ナットウキナーゼには、血栓の主成分であるフィブリンに直接働きかけ分解(溶解)する作用、身体の中の血栓溶解酵素であるウロキナーゼの前駆体プロウロキナーゼを活性化する作用、さらに血栓溶解酵素プラスミンを作り出す組織プラスミノーゲンアクチベーター(t-PA)量を増大させる作用があります。
さらに、最近の研究で、ナットウキナーゼには血栓を溶けにくくする血栓溶解阻害物質PAI-1を分解する作用、オイグロブリン溶解時間の短縮作用があり、血栓溶解活性の増強作用があることがわかってきました。このように血栓を色んな角度から溶解するのがナットウキナーゼの特長です。そのため、よく消費者の方からナットウキナーゼを摂取し過ぎると血が止まらなくなるのでは?、という質問がありますが、ナットウキナーゼは各種の安全性試験をクリアしていますので、安心してお召し上がりいただけます。
血栓は深夜から早朝にかけて出来やすいため、ナットウキナーゼを摂取する時間帯は夕食後や寝る前がよいと考えられます。40代以上の方、ストレスの多い方、血圧が高めの方、高脂血症や糖尿病などで血液粘性の高い方等には、特に定期的な摂取をお勧めします 。
ナットウキナーゼは血栓溶解作用の他にも、下記の効能をヒト試験によって確認しています。
  • 血圧降下作用 ⇒詳しくはコチラ
  • 血流改善作用 ⇒詳しくはコチラ
  • 血小板凝集抑制作用 ⇒詳しくはコチラ

※引用: Japan NattoKinase Association

血管とエラスチンの関係

動脈(血管)は内側から内膜、中膜、外膜の3層から成っており、内膜の内側を血液が流れています。

大動脈は常に心臓より拍出される血圧を受けており、エラスチンより構成される弾性線維の弾力性・伸縮性が特に重要です。このため、他の結合組織と比較して多くのエラスチンが存在し、乾燥重量あたり50%近くを占めています。

しかし加齢とともに大動脈中エラスチン含量は減少することが知られており、 またデスモシン・イソデスモシンも減少するという報告もあります5)

加齢とともに進行しやすい動脈硬化などの疾病でも弾性線維(エラスチン)の構造が変性し、 近年ではエラスチン遺伝情報の異常が各種血管病変に関与している可能性も示唆されており、 このような要因によって弾性機能が低下すると考えられています6)

*引用: 林兼産業株式会社

ピクノジェノール®は健康な心血管システムの維持を促進します。

 

被験者15000名以上, 臨床試験160件以上,学術論文480件以上

ピクノジェノール®とは、 ホーファーリサーチ社が1970年に開発した天然の抗酸化成分で、フランス海岸松の樹皮より特許製法に基づいて抽出されています。

「ピクノジェノール®」とは、フランスの南西部ボルドー地方の海岸に生育する、フランス海岸松 [ 学名:PINUS PINASTER ]の樹皮より抽出した天然の植物成分です。プロシアニジンをはじめ40種類以上のフラボノイドが含まれる抗酸化物質です。

コレステロール

また、Pycnogenol® がコレステロール値の正常化に働くことが、研究によって証明されています。臨床試験では、ピクノジェノール®を補うことで、悪玉コレステロール(LDL)が下がり、善玉コレステロール(HDL)が上がることが分かりました。

GMPとは

GMPの生い立ち

GMP誕生の背景には、企業における製造方法の問題や行政当局の有効性に対する考え方に起因する薬害の歴史があります。米国ではサリドマイド事件を契機としてFDC法が改正され、1963年に米国で初めてGMPが法制化されました。

1969年にはWHOの総会で、国際貿易におけるGMP証明制度を採用するよう勧告したことにより、GMPは世界に広まりました。1970年から1980年代にかけて、GMPは英国、日本、カナダ、台湾、EUなどで法制化が進められ、その後、それぞれの国及び地域で整備されてきました。

1990年代に入り、国際化の潮流によって、GMPについても統一の動きが活発になり、現在では、多くの規制当局から組織される「医薬品査察協定及び医薬品査察協同スキーム(PIC/S)」で採用されているGMPガイドラインが世界標準となっています。

日本におけるGMP

わが国で医薬品を市場へ出荷すること、即ち、製造販売することは医薬品医療機器等法で規制されており、厚生労働大臣の許可・承認を得る必要があります。

また、厚生労働大臣から許可を受けた原薬を含む医薬品の製造業者は、「医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理の基準に関する省令(GMP省令)」を遵守して製造しなければなりません。

2014年7月、日本はPIC/Sに加盟したことから、PIC/SのGMPガイドラインに対する考え方に基づき、GMP省令にも反映されるようになっています。

原薬におけるGMP

医薬品の有効成分である原薬は医薬品の品質に直接影響することから、原薬の品質を確保することは非常に重要なことです。

化学合成原薬の場合は、出発物質から幾つかの反応工程及び精製工程を経て最終的に原薬となります。原薬の品質を保証するためには、出発物質から原薬に至る過程においてGMPが適用されます。

原薬のGMPについては、日米欧三極による医薬品規制調査国際会議(ICH)で合意された原薬GMPのガイドライン(ICHQ7)が2001年に通知されました。また、本ガイドラインは現在、PIC/SのGMPガイドラインのパートⅡで規定されています。

GMPと日本医薬品原薬工業会の関わり

日本におけるGMPは、1974年に「医薬品GMP指導基準」として公示され、1980年に製剤GMP として施行されました。これに呼応して原薬工では、1982年にGMP委員会を発足し、原薬GMP自主基準案を作成し、1988年には局長通知として原薬GMP基準が示されました。

1992年には、WHOのGMPに則り国際的な調和を図るべく厚労省、日薬連、原薬工からなるワーキンググループにて検討を行い、1994年には、原薬を含む医薬品GMPが1994年に公布されました。

また、ICHでは1997年から国際標準の原薬GMP の検討が開始され、日本の企業側の代表である日本製薬工業会からの呼掛けに応じ、原薬工として国際会議に専門委員を派遣、パリ会議を始めとして開催されたICH国際会議にも参加しました 。2000年にICHでの最終合意を経て、日本では2001年に上述の原薬GMPのガイドラインの発出に至りました。

2002年の薬事法改正により「製造販売承認制度」が導入され、製造販売業者は、承認品目ごとに、原薬製造業者を含む製造所のGMP適合性調査を当局に申請することとなりました。日薬連を中心とした薬事法改正プロジェクトでは、原薬工からも参画し、GMP省令の改正に向けて提案を行いました。

PIC/Sに加盟に向けた活動として、行政当局は業界(原薬工を含む)の協力のもと、厚生労働科学研究としてGMP査察動向調査、PIC/SのGMPガイドラインと国内GMP省令関連通知の比較検討を行いました。この結果を受けて2013年に一部改正施行通知が発出され、2014年のPIC/S加盟推進に貢献できました。

臨床研究報告:フランス海岸松樹皮エキス(PYCNOGENOL®、ピクノジェノール®)が 血管の健康を上昇

ピクノジェノール®の摂取により、冠動脈疾患患者における血管内皮機能と血流が大幅に改善することは臨床試験結果で証明された。


(2012年6月XX日)アテローマ性動脈硬化症の病理学的な合併症には、すなわち、心臓発作や脳卒中には、血管内皮機能不全が先行する。内皮細胞は身体中のすべての血管壁の内側を並べ、血管内の摩擦を減らし、血流を改善する。冠動脈疾患患者を対象にした臨床試験で心臓の健康のために認められた天然な坑酸化抽出物ピクノジェノール®の効果が検討となり、結果報告が2012年1月号のEuropean Heart Journalの学術誌で投稿された。試験結果では、ピクノジェノール®の摂取により、安定型冠動脈疾患患者において、血管内皮機能が大幅に改善した。

本試験の研究主任者であるフランク・エンゼライト先生が次のように述べる。「動脈プラークの蓄積で冠動脈が狭くなったり、詰まったりすると、酸素を豊富に含む血液が心筋に届かなくなって、心筋梗塞を引き起こします。今回の試験結果では、ピクノジェノール®の投与により、冠動脈疾患患者においての血管内皮機能ならびに血流を大幅に改善することが初めて確認された。坑凝血剤やスタチン剤や血圧降下剤などの患者さんの複雑な投与薬物計画とかかわらず、ピクノジェノール®の血管の健康に対する有利な効果がはっきりと確認できました。」

今回の臨床試験は無作為化二重盲検、プラセボ対照、クロスオーバー試験方法で、スイスのチューリッヒ大学病院の循環器クリニックにて行われた。本試験で対象となった被験者は冠動脈造影

法で確認された23名の冠動脈疾患患者で、試験期間中でも病状はスタチン剤や血圧降下剤や坑凝血剤などの薬物療法で安定されていた。

フランス海岸松樹皮エキス(ピクノジェノール®)が血管の健康を上昇 -ページ2

被験者は無作為に割り当てられた。ピクノジェノール®またはプラセボは同様に準備されていた。研究者はブラインド化され、試験の終了までピクノジェノール®群またはプラセボ群の割り当てを分からなかった。グループ1の被験者がピクノジェノール®(200mg/日)を8週間に亘って摂取し、2週間のワォッシュアウト期間の後に、プラセボを8週間に亘って摂取した。グループ2はその逆で、最初はプラセボを摂取し、2週間のワォッシュアウト期間の後に、ピクノジェノール®(200mg/日)を8週間に亘って摂取した。すべての被験者の血中脂質や血圧または血液凝固性などは複数の投与薬物により、安定化された状態であった。ピクノジェノール®またはプラセボの投与前後に、血液検査または上腕動脈においての血流依存性血管拡張反応検査(FMD検査)が行われた。8週間ピクノジェノール®を摂取した結果、動脈拡張反応に32%の有意な改善が確認された。一方、プラセボ群に変化は無かった。

*引用:www.pycnogenol.com.

ナットウキナーゼによる血栓溶解作用についての研究

日本の伝統食品納豆より分離された新規の線溶酵素ナットウキナーゼは分子量約2万,等電点8.6で,血栓(フィブリン)に対する強力な分解活性の他,プラスミン基質であるH-D-Val-Leu-Lys-pNAへの反応性を示した。しかし,プラスミンのタイトレーターp-nitrophenyl-guanidinobenzoate(NPGB)には働かず,N-trans-cinnamoylimidazoleによるタイトレーションで53.0%activeであった。
NKをLys-peptidase処理して得られた9個のペプチドを分析し、NKはN末端にAlaを持ち,S-S結合のない27個のアミノ酸からなるセリン酵素であること,従ってこれまでのいかなる線溶酵素とも異なり,分子内に“kringle”を持たない一本鎖ポリペプチド構造であることを明らかにした。
納豆から得たPoly-Gluを含むNK-rich蛋白をウイスター系ラットに3ケ月間わたり経口投与した(4.8万単位/kg)。その結果,血漿ELTの著しい短縮(p<0.01),pyro-Glu-Gly-Arg-pNA及びH-D-Val-Leu-Lys-pNAでみた血漿アミダーゼ活性の増加(p<0.01)に加えて腎及び肺の組織プラスミノーゲンアクチベーター活性(t-PA)の亢進(p<0.1)を確認したが,血液凝固系であるAPTT及びRe-Ca^<++>Tの変化はなかった。また,純化したNKの腸溶カプセルをボランティアーヘ投与をした結果,血漿EFAの増加と共に血中での血栓溶解を示すFDP抗原量の著しい増加(p<0.001),さらにはendogenous酵素の産生を示すt-PA抗原量の増加(p<0.005)を確認した。
今後さらに例数を増やし検討する必要があるが,以上の結果よりNK(あるいはNK-rich納豆)は血栓症の治療剤として,あるいは予防目的の機能性食品素材としてその応用開発が大いに期待できる。

*引用:KAKENHI-PROJECT-02558013