ピクノジェノール®の摂取により、冠動脈疾患患者における血管内皮機能と血流が大幅に改善することは臨床試験結果で証明された。
(2012年6月XX日)アテローマ性動脈硬化症の病理学的な合併症には、すなわち、心臓発作や脳卒中には、血管内皮機能不全が先行する。内皮細胞は身体中のすべての血管壁の内側を並べ、血管内の摩擦を減らし、血流を改善する。冠動脈疾患患者を対象にした臨床試験で心臓の健康のために認められた天然な坑酸化抽出物ピクノジェノール®の効果が検討となり、結果報告が2012年1月号のEuropean Heart Journalの学術誌で投稿された。試験結果では、ピクノジェノール®の摂取により、安定型冠動脈疾患患者において、血管内皮機能が大幅に改善した。
本試験の研究主任者であるフランク・エンゼライト先生が次のように述べる。「動脈プラークの蓄積で冠動脈が狭くなったり、詰まったりすると、酸素を豊富に含む血液が心筋に届かなくなって、心筋梗塞を引き起こします。今回の試験結果では、ピクノジェノール®の投与により、冠動脈疾患患者においての血管内皮機能ならびに血流を大幅に改善することが初めて確認された。坑凝血剤やスタチン剤や血圧降下剤などの患者さんの複雑な投与薬物計画とかかわらず、ピクノジェノール®の血管の健康に対する有利な効果がはっきりと確認できました。」
今回の臨床試験は無作為化二重盲検、プラセボ対照、クロスオーバー試験方法で、スイスのチューリッヒ大学病院の循環器クリニックにて行われた。本試験で対象となった被験者は冠動脈造影
法で確認された23名の冠動脈疾患患者で、試験期間中でも病状はスタチン剤や血圧降下剤や坑凝血剤などの薬物療法で安定されていた。
フランス海岸松樹皮エキス(ピクノジェノール®)が血管の健康を上昇 -ページ2
被験者は無作為に割り当てられた。ピクノジェノール®またはプラセボは同様に準備されていた。研究者はブラインド化され、試験の終了までピクノジェノール®群またはプラセボ群の割り当てを分からなかった。グループ1の被験者がピクノジェノール®(200mg/日)を8週間に亘って摂取し、2週間のワォッシュアウト期間の後に、プラセボを8週間に亘って摂取した。グループ2はその逆で、最初はプラセボを摂取し、2週間のワォッシュアウト期間の後に、ピクノジェノール®(200mg/日)を8週間に亘って摂取した。すべての被験者の血中脂質や血圧または血液凝固性などは複数の投与薬物により、安定化された状態であった。ピクノジェノール®またはプラセボの投与前後に、血液検査または上腕動脈においての血流依存性血管拡張反応検査(FMD検査)が行われた。8週間ピクノジェノール®を摂取した結果、動脈拡張反応に32%の有意な改善が確認された。一方、プラセボ群に変化は無かった。
*引用:www.pycnogenol.com.
